[日々]てんまでまま

昨夜も寝苦しい夜でした。ふと、「てんまでまま」という語が頭に浮かびました。昔の記憶の引き出しが何かの調子で開いたのでしょう。

「てんまでまま」、広辞苑をはじめどんな辞書にも載ってないはず。ネット検索でもダメでしょう。たぶん、幼児期の私と母親との間でしかわからいない言葉のはず。

 

 

「尻尾まであんこの詰まった鯛焼き」と言いますね。これがヒント。

てんはてっぺん(頂上)、ままはご飯の意です。

「てんまでまま」は、「てん(てっぺん)まで、まま(ご飯)が詰まっているもの」、そう、お稲荷さんなのです。

ただ、お稲荷さんと言っても、俵型のものではありませんし、三角形をしていても、小ぶりのものでもありません。田舎の道の駅などで時々見かけるジャンボお稲荷さんを言うのです。

中身のご飯は白ご飯ではありません。ニンジンやゴボウ、インゲン豆、ちくわ、かまぼこを細かく切ったものを混ぜて、酢をしてあります。大きな油揚げの隅々にまでそのご飯が一杯詰まっていて、ぱんぱんに膨れあがったお稲荷さん。これが「てんまでまま」なのです。

 

 

1945年8月終戦。父親が中国戦線から復員して来てから生まれた私。いわゆる団塊の世代の一人です。飢えの記憶は全くありません。が、ご飯を腹一杯食べたかったのでしょうね。

「てんまでまま」、何か一抹の寂しさと、喜びを感じる食べ物です。どこかのコンビニでこの「てんまでまま」、商品名として採用してくれませんかね。

 

 

「てんまでまま」を作ってくれたかあちゃんは、すでに他界。何の孝行も出来きんままじゃった。かあちゃん、ゴメンな。

この記事へのコメント

オッパー : 2012/08/18 (土) 11:05:22

>○○人さん。

そう言って下さると嬉しいです。

私もそうでした。心配ばかりかけて。
何もしてやれなかったです。

オッパー : 2012/08/18 (土) 11:02:44

>吉四六さん

この歳になると、ずいぶん昔に使っていた言葉が、ある時フッと浮かんできます。不思議です。

昔のいなり寿司は大きかったですよね。

お盆は過ぎましたが、かあちゃんが、「てんまでまま」を思い出させてくれたのかもしれません。


- : 2012/08/17 (金) 19:59:36

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吉四六 : 2012/08/17 (金) 11:59:00

さっかりんの見出しで”てんまでまま”を見て何のことかしばし考えました。ままはご飯の事かなと思ったのですがてんまでの意味がわからずこのブログを開きました。そういう意味だったのですね。子供の頃はお祭りが四季おりおり有りましたが、いなりと巻き寿司が定番でした。いなりは油揚げを斜めに半分にきった大きないなりで”てんまでまま”でしたね。ままはゴボウの入った五目飯で最近のいなりより美味しかったと思います。お母さんの事たまに思いだしてあげる事が今できる親孝行かもしれませんよ。

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